2008年6月13日金曜日

松永経営塾 サマリー

6月12日に行われた松永経営塾では、三菱東京UFJ銀行(以下MTUB)のかたをお招きして、融資業務での審査の実際を伺った。目的は、その実際を伺くことによって、借り手の方々に日頃から重要ポイントに留意しながら経営を行っていただくことにある。

MTUBでは、債務者を10ランクで区分しており、中小企業の場合のそのうち、4から10(数が小さいほど優良顧客)に区分している。そのうち、8,9,10ランクの方は、新規融資は行われないとのことである。

したがって、企業は、自社のランクを7以上に保つことが必要になる。
ちなみに、8は、要注意先、 9-要懸念先、10-破たん先とされている。

それでは、7と8以下を分ける基準は何かが問題となる。それは、次の定量的な基準がある。
1 経常赤字、最終赤字、繰越損失の有無、 2期連続赤字だと8以下
2.自己資本比率が10%以下か
3.債務超過か否か  これは、時価ベースで、繰り延べ資産、入居保証金、土地等を評価して判断する
4.借入償還年数が10年+ー5年以内かどうか +ーは、その業種のスタンダードな資本収益率による調整を入れる
5.リスケ実施の有無 

格付けアップにアドバイスとして、
1.留保利益はある程度あつく
2.無駄な借入をしない。
3.小まめに償却費を計上する

この経営塾のもよう(写真)は、私の事務所にHPに掲載されているのでそちらも見ていただければ幸いです。

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