2009年10月20日火曜日

新規設備投資の是非

ある顧問先企業さまから、1000万円超の新規設備の導入計画のお話があった。この場合、ファイナンスの教科書では、1)その新規設備の導入によって、生じる将来キャシュフローを時系列に見積る。 2)その実現可能性と安全利子率を勘案した割引率を見積もる。 3)将来キャッシュフローと2)の割引率でもって現在価値に引きなおした総額もって、総投資額と比較して、現在価値額のほうがおおきれば、新規設備投資を行うという意思決定をするということなんだろう。
 しかし、何もしなければつぶれてしまうという状況と、割引率、将来キャッシュフロー見積もりが正確性を期待できないという中では、実際は、経営者のカンと度胸で、意思決定することになる。

この企業でも、先月にこの設備投資計画を打ち明けられて、今月導入するという決定の報告を受けた。

社長は、これをリースで賄うとしているが、私は、この企業が創立30年以上経過していることによる信用をもとに、銀行から借り入れを行って調達するほうをお勧めしている。

実質利回りベースで10%程度は、銀行借り入れのほうが有利ではないだろうか?

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